華燭の典 読み:カショクノテン
華燭の典とは、華やかな結婚式を祝っていう美称です。「華燭」とは、「華やかなともしび」の意味を表した言葉です。このことから「華燭の典」とは、「婚礼の儀式の席上のともしび」ということを意味しています。華燭の典という言葉は中国からきているとされています。「華燭」が使われた古い記述としては、「漢書」の編集者でもある班固の詩「西宮譜」のなかに見られます。ここでも「華燭」という言葉は「華やかな宴」という意味で使用されていました。他にも、明時代の短編小説集「剪燈夜話」の中に「華燭の会」という言葉が見られます。ここでも「華やかな結婚式」という意味で使われていました。また、中国では樺の灯火を華燭とも言います。途中で消えないことから縁起が良いと考えられています。最初は広く華やかな宴会を指す言葉だったのが、次第に結婚式の華やかさを表わす言葉として使われるようになったと言われています。一方日本で「華燭」と言えば会津絵ろうそくのことを指します。この会津絵ろうそくはおよそ500年の歴史を持っています。一本一本のろうそくに大変鮮やかな装飾がなされていて、伝統工芸品にもなっています。特に江戸時代には最高級品とされ、禁裏や公家に献上されたり、婚礼などの冠婚葬祭用のろうそくとして使用されたりしていました。当時は結婚式場などないので、婚礼行事は家で行われていました。婚礼行事を少しでも華やかなものにするために絵ろうそくが用いられるようになり、その様子を「華燭の典」と呼んでいたとされています。

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